


株式会社日経BPコンサルティングは、企業、商品、ブランドの競争力向上のための様々な調査とコンサルティングを提供するソリューション企業だ。日経BP社の調査部門から発展し、約40年にわたるノウハウを蓄積。日経BPグループが持つ「技術と経営に強い」という強みを活かしたサイト診断やWebブランド力調査、Web戦略立案で高い評価を得ている。 その同社に、親会社である日経BP社から依頼があった。
「アクセスログ解析を通じて、日経BP社が運営するWebサイトの競争力強化に貢献してほしい」
日経BP社といえば、『日経ビジネス』をはじめ、経営、IT、PC、エンタテインメントなどをテーマとする雑誌約0誌を抱える出版社で、ビジネスマンには非常になじみが深い。Webサイトでもニュース配信をはじめさまざまなコンテンツを提供しており、ビジネス、PC、デジタル家電、IT、テクノロジー、医療、建設・不動産など、専門性の高いWebサイトを運営している。日経BPのサイトを合計すると、月間で1億PVを軽く超える巨大サイトである。
このプロジェクトを任された日経BPコンサルティングWebコンサルティング部の中田吉彦シニアコンサルタントは、使用ツールとして、RTmetricsを選定した。
「当初は、普段使い慣れているビーコン型のツールを使おうと考えていたのですが、そのツールにはPVに比例して料金が加算されるタイプで、1億PVを超える日経BPのサイトではとても予算と見合いませんでした。その点、RTmetricsは、一度導入すればPVに関わらずコストは一定ですから、予算面での障壁はありません。加えて、今回の案件では単にPVがどれだけ伸びているかといった簡単な解析データだけではなく、非常に高度な分析が求められており、欲しいデータが取り出せて自由に加工できる API(Application Program Interface)機能が絶対に必要でした。この面で、RTmetricsの高いカスタマイズ性が決め手になりました」(中田吉彦シニアコンサルタント)
07年7月に開催されたAURIQカンファレンスにて講演を行う
中田吉彦シニアコンサルタント
事実、日経BP社からのリクエストは、どれも一筋縄ではいかないものばかりだ。
「Listing広告による集客効果を正確に把握せよ」
「直近1時間で、どのニュースが読まれているか閲覧状況を把握せよ」
「利用者の満足度を把握せよ」
等々。中田氏は、その一つひとつについて、技術者と手法を検討し、的確な答えを導き出した。
Listing広告の集客効果については、RTmetricsに加え、オーリックのAdvanced Analytic Moduleを導入し、Listing広告とOrganic Searchそれぞれから日経BPのサイトに来訪するユーザーが平均何ページ見ていっているかを比較するという方法で、正確な集客効果を求めた。
「サイトへの来訪数が多いだけでは、『集客できた』とはいえません。Listing広告を見てきた人が、最初のページのほかにも何ページか見ていってくれていれば、入口をくぐって中まで進んでくれたと判断できるわけです。たとえば、『ワンセグ』という言葉でOrganic SearchとListing広告を比較した解析で、Organic Searchの方が平均PVが多いという結果が出ることもあるかもしれません。(この手法が確立できたことで)今後、このワードを買うべきかどうかという非常に高度な判断ができるようになりました」
直近1時間のニュースの閲覧状況については、「RTmetricsの『リアル・リアルタイム』性が役立った」と中田氏。
「Webサイトの編集長に言わせれば、『昨日のアクセスログを見ても無価値。それよりも今読者がそれぞれの分野で何の記事に興味を持っているかが知りたい』そうです。それがわかれば、記事の並び替えがリアルタイムで出てきますからね。RTmetricsは即座にログデータを取り出せますから、造作ない事でした。最終的には、1時間に1度現在のニュースのアクセスランキングを更新するシステムを構築し、PVアップに貢献できています」
また、利用者の満足度を把握せよというリクエストに対しては、Cookieに基づいてユーザ一人ひとりの訪問頻度を調べることで対応。訪問頻度が高いほど、前回満足して再訪してくれていると定義し、回数ごとの分布表を作成した。分布表を時系列で比較することで、ユーザーの満足度を把握することに活かせているという。
「こうした解析を積み重ねて最終的には、『1PVの価値』を計るという新しいスタイルのコンサルティングを実現したいと考えています。『このサイトは、サーバー購入の決裁権を持つシステム部門の管理職がよく見ている』といった詳細かつ正確なデータを蓄積できれば、広告営業面でも大きなプラスとなります。 RTmetricsには、そのベースツールとして大いに期待しています。」

http://consult.nikkeibp.co.jp/
